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PSBのみを餌にメダカの針子は育つか?PSBの量・頻度は?

PSBを投入直後の針子イメージ
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あのトマトジュースのような紅色で不気味なPSB(光合成細菌)

PSBが「針子の餌になる」というのは本当でしょうか?

実験により確かめてみたので、その結果を共有させていただきます。

目次

植物プランクトンがほぼ存在しない屋内水槽での実験

実験で用いるのは、

針子の餌となる植物プランクトンがほぼ存在しないと思われる、ろ過器で1ヶ月ほど水を回し続けただけの屋内水槽、その水槽に浮かべた隔離ケースが実験の場です。

針子に与えるPSBの量・頻度は?

使用するPSBは、「桜めだか」さんのPSBをエビオス錠で培養したもの。

PSBの詳しい培養方法はこちら

このPSBを入れたポンプボトルがこちら

PSBをポンプボトルのイメージ

このポンプボトルの1プッシュは1.2mlほど。

6mlのPSB(ポンプボトルで5プッシュ)を1日2回、産まれたての針子に与えていきます。

メダ吉さん

1日に12mlのPSBを針子に与えるわけね

PSBのみを餌に針子は育つか実験開始

まずは10匹の針子を隔離ケースに入れます。

針子を隔離ケースへ移すイメージ

お腹のヨークサックも消失して、そろそろ餌を必要とするタイミング。

使用する「隔離ケース」がどのようなものか、こちらで詳しく解説

次に、針子を入れた隔離ケースを屋内水槽に浮かべます。

針子を入れた隔離ケースを屋内水槽に浮かべるイメージ

ろ過器で1ヶ月ほど水を回し続けただけの水槽です。

ろ過器で1ヶ月ほど水を回し続けただけの水槽イメージ

壁面などにコケが発生しないよう、適度に換水してきました。

メダ吉さん

つまり、針子の餌となる植物プランクトンは、ほとんど存在しないと思われる状態

そのような水槽に浮かべた隔離ケースに、約6mlのPSBを朝夕で1日2回投入。

隔離ケースにPSBを投入するイメージ

500mlのポンプボトルで5プッシュです。

PSB以外に餌となるものがないと思われる状況で、針子が育つかどうかの実験となります。

針子の生存率90%と驚異的な数字が!

それでは実験開始。

初日

PSBを隔離ケースに投入直後。

PSBを投入直後の隔離ケースのイメージ

6mlのPSBで水の濁りはこの程度。

2日目

隔離ケースの針子はいたって元気。

隔離ケースの針子イメージ

昨日に引き続き、ポンプボトルで5プッシュのPSBを朝夕2回投入。

隔離ケースにPSBを投入するイメージ

3日目

水槽内をよく観察しましたが、隔離ケースから脱出した針子は見当たりません。

水槽の底のイメージ

産まれたての針子であっても通り抜けできないのは、別の実験で確認済みです。

PSBを投入した直後。

PSB投入直後の隔離ケースイメージ

針子が寄ってきて、何やらついばんでます。

隔離ケースの中の水の濁りが、だんだん増してきました。

水が濁っている隔離ケースのイメージ

水槽の水がわずかに流入しているものの、隔離ケース内にPSBが少しずつ蓄積されているのでしょう。

メダ吉さん

針子がPSBを食べるのだとしたら、いつでも食べられるような状態ということだよね

同じような実験で、ミジンコの水の濁り具合はまったく違っていました。

4日目

針子が少し大きくなったのか、見つけやすくなりました。

隔離ケースの針子イメージ

本日も、ポンプボトルで5プッシュのPSBを1日2回投入。

隔離ケースにPSBを投入するイメージ

5日目

針子たちの動きが、すばしっこくなってきました。

隔離ケースの針子イメージ(5日目)

PSB投入は続きます。

隔離ケースにPSB投入(5日目)

水面の油膜がひどくなってきました。

隔離ケースの油膜イメージ

水槽内の水が流入していなければ、酸欠状態も心配されるような状態。

6日目

針子の体格もしっかりとしてきました。

隔離ケースの針子イメージ(6日目)

隔離ケースの水は、常に濁った状態です。

隔離ケースの水のイメージ

底の方には、何やらカスのようなものが沈殿しています。

本日も、PSBを1日2回投入

隔離ケースにPSBを投入するイメージ(6日目)

針子も慣れたもので、すぐに寄ってきては何やらついばんでます。

隔離ケースの針子イメージ(6日目)

7日目

これで実験終了。

水槽の底にも、何やらカスのようなものが大量に沈殿してきました。

水槽の底イメージ

PSBを投入するのは隔離ケースの中だけなのに不思議ですね。

これまで同様にPSBを1日2回投入。

隔離ケースにPSBを投入するイメージ(7日目)

屋内なので、PSBの臭いをかすかに感じるようになりました。

翌朝(8日目)、針子の数をかぞえてみることに。

隔離ケースの針子イメージ(7日目)

何と、10匹中9匹の生存を確認できました。

メダ吉さん

生存率90%というわけね

孵化から約10日後の針子の生存率90%は、かなり高めな数字ではないでしょうか。

実験結果からの考察

今回の実験で見えたことは、以下になります。

  1. PSBのみを餌に針子は育つ
  2. 針子の成長スピードは早くない
  3. 針子の生存率は驚異的な高さ

1.PSBのみを餌に針子は育つ

植物プランクトンなど、ほぼ存在しないと思われる環境で、針子にPSBだけを与え続けました。

お腹のヨークサックが消失して、一週間以上が経っても元気に泳ぎまわているということは、PSBを食べている証拠だと言えるでしょう。

メダ吉さん

PSB培養で光合成細菌の餌にしたエビオス錠の細かい粒子などを食べている可能性もあるだろうけど、それも含めてPSBと考えたよ

PSBのみを餌に針子は育ちます

2.針子の成長スピードは早くない

屋外のグリーンウォーター、ゾウリムシ、粉餌などを餌に、針子を育てた経験があります。

他の餌を与えたときとくらべ、針子の「成長スピード」という点において、PSBは何ら驚くべきものはありませんでした。

成長スピードを求めるのであれば、針子の餌になる植物プランクトンが豊富なグリーンウォーターを活用したり、PSBとは別にゾウリムシなどを与えるのが良いでしょう。

メダ吉さん

ゾウリムシはPSBで培養できるから、PSBでゾウリムシを増やし、その培養液ごと針子に与えるのがいいかも…

それについては、いずれ実験してみようと思います。

3.針子の生存率は驚異的な高さ

孵化してから10日間ほど、最も昇天しやすい時期の「生存率90%」というのは、わたしの中で驚異的でした。

「隔離ケース」という閉じられた環境は、アクシデントが起こりづらいく、針子にとって安全な環境が生存率アップに関係しているかもしれません。

しかしそれ以上に、PSB(光合成細菌)がごく微小な生物で、針子が喉を詰まらせない餌という点が大きいような気がします。

メダ吉さん

大きく成長したメダカでさえ、粉餌を大きな粒にかえた途端、昇天するのを何度か経験したよ

ちなみに、バクテリア(細菌)の大きさは、一般的に1μm(マイクロメートル)前後と言われます。

1μm(マイクロメートル)=1mmの1000分の1

  • 動物プランクトンのゾウリムシ=0.2~0.3mm
  • 植物プランクトンの小さい種=0.005mm
  • バクテリア(細菌)=0.001mm

と、バクテリア(細菌)はかなり微小です。

メダ吉さん

針子が喉を詰まらせない餌という意味では、PSB(光合成細菌)はかなり有望だと思うんだよね

いずれにせよ、孵化してから約10日後の針子の生存率90%は、わたしの中で驚異的でした。

追記

初日から2週間後も9匹はいたって元気です。

2週間後の隔離ケースの針子イメージ

追記

メダカの屋外容器に浮かべた隔離ケースで、PSBを餌に針子を育ててます。

多少なりともPSBの効果を容器全体に期待できるはずなので、一石二鳥で便利です。

【まとめ】PSBのみを餌にメダカの針子は育つか?

今回の実験により、PSBが針子の餌になることを確認できました。

「成長スピード」という点において、他の餌と代わり映えしないものの、「生存率」という点においては驚くべき結果が得られたと思います。

メダ吉さん

PSBだけでも針子の餌になるし、グリーンウォーターやゾウリムシ・粉餌など、他の餌と併用するのも良さそうだよね!

針子の死因の1つである「喉に詰まらせる」を回避するには、産まれてしばらくの間は「PSBのみを与えるというのも一つの手ではないでしょうか。

針子の生存率にお悩みであれば、ぜひPSBを餌として与えてみてください!

実験の一連の流れを動画でご視聴いただけます

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