寒くなる前に、もうちょっとPSBを増やしておこう!
ようやくPSB(光合成細菌)培養にも慣れてきましたが、最初は「エビオス錠?」「なんで胃腸薬?」といった感じでした。
同じような状況の方に、少しでもお役に立てるよう、PSBを増やすときの一連の流れをシェアいたします。
タネとなる「PSB」と「エビオス錠」をゲット
PSBを増やすには、タネとなるPSB(光合成細菌)&光合成細菌のエサが必要です。
わたしが使用するタネPSBはこちら

今回、桜めだかさんのPSBで培養したPSBを、さらに増やしていきます。
PSBの増やし方を解説した「培養ガイド」も一緒に付属されていました。

こちらの内容は、桜めだかさんのオリジナル商品を使った培養方法が解説されています。
※当記事の内容はエビオス錠を使った培養方法です

他のPSBを使ったことはないけど、これまで培養に失敗していない「桜めだか」さんのPSBはおすすめ!
PSB培養において、光合成細菌のエサとなるのがこちら
「エビオス錠=ビール酵母」みたいです。
胃腸の調子が良くなりそうなので、たまに自分も飲んでます(笑)



培養したPSBを使うとき、エビオス錠の溶け残りのようなものが飼育水に入ることがあるけど、メダカが不調をきたしたことはないよ!
ただし、エビオス錠での培養を繰り返すと…
- 光合成細菌のエサが偏ってしまう
- 酵母菌が増えすぎてしまう
といった理由から、培養に失敗するケースが多くなるという意見もあるのでご留意ください。
これからシェアさせていただくPSB培養において、
- タネとなるPSB
- 光合成細菌のエサ(エビオス錠)
- 1Lのペットボトル容器
が必要となります。
巷のPSB培養情報で気になった3つの点
初めてのPSB培養で情報収集したとき、気になる点が3つほどありました。
- 光量や温度はどのくらい?
- 混ぜるのは水道水で大丈夫?
- 絶対に空気が混入してはダメ?
PSB培養を何度もやってみた、わたしの見解をお伝えさせていただきます。
光量や温度はどのくらい?
PSB自体の温度が25〜35℃のとき、光合成細菌はよく増えるそうです。
つまり、冬場の屋外などでは培養が難しいということ。



冷蔵庫の中では、食べ物が腐りにくいのと同じような感覚。つまり、温度が低いと細菌が増殖しにくいんだよね
光量については、よく日の当たる屋外がおすすめ。
ただし、PSBの温度が50℃近くになると、光合成細菌が死滅するおそれがあります。
夏場、直射日光が当たり続けるような環境は、避けた方が無難でしょう。



一定の時間帯にしか直射日光が入らない、マンションのベランダで問題なく培養できているよ!
PSB培養を効率よく進める条件としては、
- 適温=PSB自体が25〜35℃になる気温
- 光量=よく日の当たる場所
2つの条件を満たそうとすると、暖かい時期に培養しておくのが効率的と言えるでしょう。
※培養したPSBはストック可能
混ぜるのは水道水で大丈夫?
PSB培養では、タネとなるPSBに水を混ぜます。
使用するのはカルキ抜きした水がおすすめ。
細菌はカルキに弱いと言われるから
ただし、雑菌の繁殖を抑えるために、あえてカルキ抜きしていない水道水を用いるという意見もあります。
個人的な見解としては、
- カルキ抜きのために汲み置きして雑菌がまじるくらいなら
➜蛇口をひねってすぐの水道水 - 浄水器でカルキ抜きできるなら
➜浄水を使用
わたしの場合、自宅に浄水器があるため「浄水」を用いています。



蛇口をひねってすぐの「カルキ入り水道水」で培養したこともあるけど、ちゃんと培養できたよ!
カルキ入り水道水を使って培養したPSBがこちら


メダカに使用しましたが、特に問題ありませんでした。
蛇口をひねってすぐの「水道水」にしろ、浄水器による「浄水」にしろ、PSB培養で意識すべきは、できるだけ雑菌を混入させないことだと考えます。
絶対に空気が混入してはダメ?
PSB培養における説明で、必ず言われるのができるだけ空気を混入させない。
その理由は、光合成細菌が嫌気性だから。
嫌気性=酸素を嫌う性質
ただし、PSBに詰められた光合成細菌の多くが、酸素があっても生育できる「通性嫌気性」だと言われます。
培養するペットボトルに、わずかな空気が入っても問題ありません。



それに培養が進むと、混入した空気は消えてなくなるよ
初めてのPSB培養において、気になった3つの点に対する見解がこちら
- 光量や温度はどのくらい?
➜PSBを25〜35℃にキープしやすい暖かい時期の屋外がベスト - 混ぜるのは水道水で大丈夫?
➜カルキ入り水道水でも問題なし - 絶対に空気が混入してはダメ?
➜少し空気が入っても問題なし
PSB培養を何度もやってみて、現状における個人的な見解でした。
夏場にマンションのベランダでPSBを増やしてみた
真夏日が続く8月中旬。


自宅マンションのベランダでPSBを増やしてみました。


早朝の3~4時間ほど、直射日光の射す環境です。
「桜めだか」さんのPSBをタネに、すでに培養していたPSBをさらに増やしていきます。


1Lペットボトル容器を使用する場合、以下のような割合になります。
- タネとなるPSB:500ml
- 水:500ml
- エビオス錠:4錠



500mlのペットボトルを使うなら、水とPSBを250mlずつ、それにエビオス錠を2錠ね!
培養するPSB(光合成細菌)をセット
まずは1Lペットボトル容器に、水(水道水 or 浄水)を半分(目分量でOK)入れます。


ジュースなどのペットボトル容器でかまいません。
ただし、雑菌などが付着しないよう、使用前にしっかりと水洗いしてください。



汲み置きすると雑菌が混入しやすいので、蛇口をひねってすぐの水道水がいいよ!
次に、エビオス錠を4錠ほど加えます。
雑菌の混入をできるだけ防ぎたいなら、素手でエビオス錠を持たない方が良いかもしれません。
キャップを閉めて、ペットボトルを何度が振ってください。


培養が早まるよう、エビオス錠を少し溶かしておきます。
最後に、タネとなるPSBをペットボトルいっぱいに加えればOK


できるだけ空気を混入しないよう、表面張力ぎりぎりまで注いでください。



光合成細菌は酸素を嫌うため、できるだけ空気を混入しないよう意識してね!
わずかな空気はどうしても混入してしまうでしょう。


培養が進む過程で、混入した空気は消失するので安心してください。


最後に、内容物を混ぜ合わせる意識で、ペットボトルを上下にシェイクします。


ひとまず、培養していくPSBのセット完了です。


一週間ほど待って、赤みが濃くなって紅色になると完成!




同時に、臭いもより強烈なものとなります(泣)



PSBはドブが腐ったような強烈な臭いがするので、培養におけるすべての作業は屋外がおすすめ!
追記
ペットボトルのフタに培養日を記しておくと便利です。


PSB(光合成細菌)が増えていくのを待つ
セットしたPSBをベランダで培養します。


真夏日が続いているため、隣に置いた水で水温チェック。


お昼どき、ペットボトルの水温が30℃なので、培養にはちょうど良い感じ。



PSB自体の温度が25〜35℃が適温と言われるよ
セットした翌日


空気がかなり混入してますが、培養に問題ありません。
光合成細菌やエビオス錠が沈殿するため、1日1回ペットボトルをよく振ってシェイクします。
2日後




隣に置いたペッドボトルの水温は33℃、やはりPSB培養には適した季節ですね。
この日もよく振ってシェイクしておきました。
3日後




隣に置いたペッドボトルの水温は35℃、エビオス錠がだいぶボロボロになってきました。
5日後




ペッドボトルの水温34℃、この時点でPSBに混入した空気はほぼ消失。
7日後




ペッドボトルの水温35℃、ほぼ完成品として使用できる状態となりました。
桜めだかさんの原液と見比べてみましょう。


培養したPSBは、やや薄く感じられるものの、ほとんど遜色ない程度。
培養に失敗すると、色味がうすーくなるそうです。



PSBが紅色なのは、中に含まれる光合成細菌が「カロテノイド」と呼ばれる赤い色素を保有しているからだとか
「紅色が濃く見える=光合成細菌の数が多い」と考えて、問題ないと思います。
追記
PSBは暑い時期にがんがん増やしておくのがおすすめ。
こちらをご覧ください




11月7日にセットしたものですが、2ヶ月経っても紅色になりませんでした。



気温が低いと培養が進みにくいから、暑い時期に多めにストックしておくのがおすすめ!
9月ごろに培養して、3ヶ月以上ベランダに放置しているPSBがこちら


1月3日に撮影したもので、寒い中ずっと放置しているにもかかわらず、紅色の濃さは変わりありません。



暑い時期に多めにストックしておけば、しばらく放置状態でも必要なときに使えると思うよ!
屋外飼育では最高・最低水温を確認できると便利です!
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【まとめ】メダカ飼育に使えるPSB(光合成細菌)の増やし方
今回、「桜めだか」さんのPSBをタネに増やしていたPSBを、さらに増やしてみました。
他のPSBであっても、培養の流れは同じようなもの。
せっかく購入したPSB、一回使い切って終わりではなく、使い続けられるようぜひ培養にトライしてみてください!
一連の流れを動画でもご視聴いただけます
今回のPSB培養で使用したのはこちら