水温が急激に下がる冬場、屋外のメダカが心配ですよね。
本格的な冬の到来を前に、ベランダのNV BOXであれこれ試し、一番効果的な防寒対策をついに発見!
時間もお金もほとんどかからない、激アツの方法です。
最初は上手くいかず、面白い経験もしたので、その過程も含めご紹介いたしますね。
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メダカ越冬準備にプチプチ断熱シートなど一番の防寒対策はどれ?
屋外メダカの防寒対策について、NV BOX22であれこれ試したのは10~11月にかけて。
保温シート・断熱シートを巻いての防寒対策が、真っ先に頭に浮かびました。
いずれもダイソー(百均)で購入。
このような防寒グッズを使えば、「すぐに効果が出るだろう!」くらいに思っていたんです。
実際に試してみるまでは…
1.NV BOX22にプチプチ断熱シートを巻いてみた
まずはNV BOX22の底を覆うようにして、プチプチ断熱シートを巻いてみました。
防寒対策していないNV BOX22を隣に並べ、どれほどの防寒効果があるか水温比較。
場所はマンションのベランダ、左側がプチプチを巻いたNV BOX22です。
水温を測るのは、最低・最高水温もわかる外部センサー付きデジタル温度計。
この温度計、深い容器の底の水温も測れるのでおすすめ
水カビ病の早期発見にも役立ちました!
2日ほど観察しましたが、どうにもいけません。
プチプチを巻いたNV BOXの水温が、防寒対策していないNV BOXの水温を下回り続けたのです。
ここ2日間の最低・最高水温についても、プチプチを巻いたNV BOXの方が下回っているんだよね
防寒対策していないNV BOX
プチプチを巻いたNV BOX
最高水温は21.8℃と20.8℃、最低水温16.3℃と15.8℃と、プチプチを巻いて防寒対策したはずのNV BOXの方が逆に冷やされているとは…。
2.2つの容器を左右で入れ替え
わずかな位置の違いから、日当たりなどに違いが生じているのだろうと考えました。
2つの容器を左右で入れ替え。(プチプチを巻いた容器を右側へ)
が、、思ったような結果になりません。
プチプチを巻いた容器の水温が、常に防寒対策していない容器の水温を下回っている状態。
最低・最高水温についても同様です。
防寒対策していないNV BOX
プチプチを巻いたNV BOX
最高水温は22.9℃と22.6℃、最低水温16.3℃と15.8℃と、やはりプチプチを巻いて防寒対策したはずのNV BOXの方が逆に冷やされています。
防寒対策は完全に失敗だね
3.プチプチに加えアルミ保温シートも巻いてみた
「プチプチ断熱シートでダメなら!」と、プチプチに加えアルミ保温シートも巻いてみることに。
引き続き、ベランダでの実験。
2つの水温計ともに、これまで計測した最低・最高水温をリセット。
一週間ほど様子を見ることに。
どうにもダメですね。
やはり、アルミ保温シートも巻いた容器の水温が、防寒対策していない容器の水温を常に下回っているような状態。
最低・最高水温についても同様で、防寒対策したはずの容器の方が、水温は上がらないわ・よく冷えるわといった感じでもう散々
防寒対策していないNV BOX
プチプチを巻いたNV BOX
最高水温は20.2℃と19.2℃、最低水温16.1℃と15.3℃と、やはりアルミ保温シートまで巻いて防寒対策したはずのNV BOXの方が逆に冷やされているではありませんか。
4.さらにポリ袋で包んでみた
NV BOX22を包んだのは、ペール用ポリ袋の90L。
すぐに劣化しない厚手がおすすめ
NV BOX22をポリ袋に入れて、余った丈を折り返して容器の底で挟む感じ。
それでもダメですね。
ポリ袋で包むまでしたのに、防寒対策していない容器の水温を常に下回っています。
最低・最高水温についても、これまでと同様の結果だよ
もうこの実験はボツにしよう、そう考えていました。
あることを思いつくまでは…
ここまでの実験結果による考察
容器の水を冷やす要因は、水面に触れている冷たい空気だと考えられます。
となると、いくら容器を外側から覆ったところで、意味がないというよりもむしろ、日光による熱を遮断するなど逆効果に働いてしまうのではないか。
容器にヒーターを設置して水を温めていれば、断熱シートなどが熱を逃さず保温して、少なからず防寒効果につながったと思うんだよね
その証拠に、このような商品が存在します
断熱効果によって、冬はヒーターの電気代を約30%節約し、夏は水温上昇を軽減するというもの。
つまり、冬場ヒーターなどで水を温めてこそ、断熱シートが保温効果を発揮するということ
今回の実験では、ヒーターは用いていないし、水面に触れる冷たい空気が容器の水を冷やすがまま。
5.ポリ袋の口を閉じてみた
ということで、水面の冷たい空気を何とかしようと、ポリ袋の口を閉じてみることに。
密閉しているわけではないので、メダカの呼吸に問題ないはずです。
冬はメダカの活動が低下するため、夏ほど酸素を消費しないしね!
2日間観察した結果、ようやく水温が逆転しました。
ポリ袋の口を閉じた容器の水温が、防寒対策していない容器の水温を常に上回るような状態に。
ここ2日間における、2つの容器の最低・最高水温がこちら
※以前に記録した最低・最高水温はリセット済み
防寒対策していないNV BOX
ポリ袋の口を閉じた容器
最高水温は15.4℃と16.3℃、最低水温12.3℃と14.2℃と、ポリ袋の口を閉じた容器の水温が、防寒対策していない容器の水温を上回りました。
最低水温は1.9℃と大差がついたよ!
たまたまこの結果かもしれないので、さらに数日にわたり観察してみることに。
やはり、ポリ袋の口を閉じた容器の水温が、常に上回っています。
そこで考えるのが、容器に巻いた「プチプチ断熱シートはいらねんじゃねぇ」ということ。
この点が謎
ポリ袋の口を閉じた容器の水温が高くなるのは、外気とくらべ、ポリ袋の中の空気が暖かいからだと確信していました。
ところが気温を測ってみると…
※この水温計は気温も測れます
結果は想定と違っていました。
日中はポリ袋の外の気温が常に高く、夜間はせいぜい同じくらい。
ポリ袋の口を閉じた容器の水温が高くなる要因は何なのか、水面の蒸発が抑えられた結果なのか、今のところ謎ですね。
プチプチ断熱シートなどを取っ払ってポリ袋だけにしてみた
プチプチ断熱シートなどを取っ払いました。
ポリ袋を巻いて、、
口を閉じました。
11月ながら、また少し気温が上がりそうなタイミング。
再び実験開始です。
ここ4日間にわたり、2つの容器の水温変化を観察しました。
やはり、ポリ袋の口を閉じた容器の水温が、もう一方を常に上回っているような状態。
ここ4日間における、2つの容器の最低・最高水温がこちら
※以前に記録した最低・最高水温はリセット済み
防寒対策していないNV BOX
ポリ袋の口を閉じた容器
ここ数日、気温が高めだったものの、条件はどちらの容器も同じ。
最高水温は18.5℃と19.0℃、最低水温15.8℃と16.8℃と、やはり差が出ました。
プチプチ断熱シート無しでも、ポリ袋の口を閉じた容器の水温が、防寒対策していない容器の水温を常に上回ったね!
念のため、夜間の水温も確認してみることに。(11月13日・23時30分)
2つの容器でさらなる水温差が生じていました。
防寒対策なしの水温が15.6℃に対し、防寒対策ありの水温は17.5℃。
その差2℃と、けっこうなものでした。
実験結果による考察
今回の実験における前提条件がこちら
- 最低気温が10℃を下回らない10月下旬~11月中旬
- ヒーターで加温していない屋外容器
- 雨が降り込むことの少ないマンションのベランダ
- 直射日光は早朝の2時間ほど
実験から得た結論がこちら
- 容器に断熱シートを巻くのは逆効果
- ポリ袋で包んでも効果なし
- ただし、ポリ袋の口を閉じると防寒効果あり
最低気温が10℃を下回ることはなかったため、そのような条件下では、結果が異なることも考えられます。
また、ポリ袋の口を閉じると内側が見えづらく、日々のメダカ飼育に何かしらの不都合が生じるかもしれません。
メダカが冬眠すると、餌を与えることもないので、いつも見えている必要はないと思うんだけどね
【最後に】NV BOX22で試してわかった一番効果的な防寒対策
沢山の容器に、一つひとつ防寒対策するのは大仕事。
それが「ポリ袋を巻いて口を閉じるだけ」なら、苦になりませんし、経費もそれほどかかりません。
今年の冬は、ポリ袋を使った越冬対策をメインに、さらに柿の葉なども入れてあげようと思います。
その経過について、当記事に追記いたしますので、また覧になってくださいね。