メダカの越冬に使われる柿の葉。
なぜ柿の葉なのか…、どのような効果があるのか…、気になっていました。
実際に試してみて、わかった3つのメリットをご紹介いたします。
柿の葉の殺菌作用とは?
柿の葉には、多くの有効成分が含まれているのだとか。
- タンニン
- カテキン
- ルチン
- ビタミンC
- ミネラル(カルシウム・カリウム・亜鉛・鉄など)

いかにも体に良さそうな成分だよね!
これらの成分を原料とした「お茶」に見覚えないでしょうか。


タンニンなど「殺菌作用」をウリにした石鹸も。


柿の葉に殺菌作用があるというのは、少なからず間違いないようです
柿と柏には、納豆菌に対して弱いが殺菌効果がある
引用:食品を包む葉の殺菌作用について(奈良教育大学附属中学校 科学部探究班)
この殺菌作用が、メダカに病気をもたらす細菌を抑制するそうです。



メダカの病気を予防できそうだね!
真偽のほどは定かでありませんが、少なくとも柿の葉に殺菌作用があるのは確か。
メダカの病気の多くが真菌・細菌を原因とします
メダカの越冬に柿の葉を試してみた!
実際に試した状況をお伝えします。
12月23日


柿の葉の入手が遅れたので、少し遅い越冬準備となりました。
NV BOX22に新水を張り、柿の葉を20枚ほど投入。


乾燥させているので、ほとんどの葉っぱが浮かんでます。


そこに10匹の幹之メダカを放ちました。


柿の葉を入れると、見た目も自然っぽくていい感じ。




幹之メダカたちの姿は、すぐに見られなくなりました。


12月24日


水温6.6℃。


ほとんどの葉っぱが沈みました。


アク抜きしているせいか、柿の葉による水の着色はありません。
葉っぱをずらしてみると、二匹のメダカを発見!


元気そうで何よりです。
12月25日


水温5.5℃。


葉っぱを重ねてみようと、水に手を入れました


手がキンキンして痛いです。
柿の葉の数が少ない場合、一箇所に重ねると隙間ができて良さそうです。


12月26日


水温9.3℃。


ここ最近としては、わりと暖かめな一日。


姿を見せなかったメダカたち、今日は出てきてます。




冷え込んだとき、すぐに避難できる隠れ家があるのは、こちらとしても安心ですね。
2月7日


この日、福岡市では年に数回の大雪でした。


水温は3.2℃。


メダカたちは、柿の葉に潜り込んでいました。


2月8日


ついに水面から2㎝ほどが凍結。


水温は1.6℃。


メダカたちにとって、かなり過酷な状況です。
やはり、姿は見られません。





このような低水温において、メダカたちは柿の葉に潜り込んでいた方が、ちょっとでも過ごしやすいんだろうね!
3月2日


今冬も峠を越えた感じ。


また冷え込む日もあるでしょうが、最高気温が10℃を下回ることはなさそうです。
水温18℃とかなり上昇してきました。


メダカたちも活発に泳ぎ始めたので、ここで越冬は終了。


柿の葉をすべて取り除きました。
追記
3月末から4月にかけて、再び強烈な寒波が到来しました。





柿の葉を取り除くなど、越冬環境を終了するのは早過ぎた感じ…
来年は、4月10日ごろまで、柿の葉を入れておこうと思います。
メダカの越冬に柿の葉を使ってわかった3つのメリット
正直、殺菌作用がもたらす効果については、よくわかりませんでした。
それを前提として、メダカの越冬に柿の葉を使うメリットは3つ
- 葉が大きいため、隠れ家をつくりやすい
- 葉か肉厚なため、水面からの冷えを和らげてくれる
- 葉が大きいため、隠れ家をつくりやすい
1.葉が大きいため、隠れ家をつくりやすい
冷え込んだ日には、メダカたちは柿の葉に潜り込んでいました。





柿の葉は大ぶりで適度な隙間を沢山つくれるので、メダカの「隠れ家づくり」には最適だね!
2.葉か肉厚なため、水面からの冷えを和らげてくれる
水底に溜まった落ち葉は、小魚たちにとって「ふかふかのベッド」と表現されることがあります。
とはいえ、葉っぱの隙間が特に温かいわけではないようです。






しかし、冷え込んだとき、葉っぱに潜り込むメダカの行動からして、水面からの冷えを和らげてくれるのだと思います。
3.葉か腐食しづらいため、水を汚しにくい
2ヵ月ほど水の中だったにもかかわらず、ほとんど腐食していません。




しっかりと乾燥させれば、来期も使えそうな感じ。
柿の葉による水質変化も気になるので、チェックしてみました。






柿の葉を入れていなかった隣の容器と、水質を比較してみました。






上の試験紙が柿の葉なし、下の試験紙が柿の葉あり。
使用した水・足し水の頻度・給餌の量・メダカの数など同じような条件でしたが、「柿の葉あり」の方がアルカリ性に傾いています。



柿の葉を入れると「酸性」に傾くという意見が多いんだけど…
いずれにしても、メダカに悪影響を及ぼす水質ではありませんでした。


2ヵ月ほど、水替えなし・足し水だけ・葉っぱを沈めていたわりに、水は汚れていない方だと思います。
ということで、メダカの越冬に柿の葉を使うメリットは3つ
- 葉が大きいため、隠れ家をつくりやすい
- 葉か肉厚なため、水面からの冷えを和らげてくれる
- 葉か腐食しづらいため、水を汚しにくい
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【最後に】メダカの越冬に「柿の葉」を試してわかった3つのメリット
野生の小魚が、落ち葉にもぐって冬を過ごすことからも、メダカの越冬に「葉っぱ」は理にかなっています。
しかし、どうせ入れるなら、葉が大きくて肉厚・腐食しづらい「柿の葉」がおすすめです。



一度使った柿の葉でもしっかり乾燥させると、来期も使えそうだよ!
その辺については、来期に試してみようと思います。
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