容器の水量をあまり気にすることなく、適当な数のメダカを入れてました。
しかし、酸欠により全滅させてしまったり、水質悪化でポツポツ昇天させてしまったり、遅ればせながら過密飼育の危険性を痛感。
そこで意識するようになったのが、この容器に何Lの水が入るのか?
水槽のように四角ではない水鉢でも、簡単に水量を知るための計測方法をお伝えします。
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なぜ、メダカ飼育容器の水量を知っておくべきなのか?
この容器で「何匹のメダカが飼えるのか?」は、その容器の水量が大きく影響します。
よく言われるのが、メダカ1匹に最低水1L。
メダカ1匹に対して水1Lもないようでは、健康的に育てられる環境とは言い難いでしょう。
この容器で「何匹のメダカが飼えるか?」を知るには、「水量」を知ることが先決なんだよね!
メダカ1匹に水量1Lは本当か?
では、メダカ1匹に対し、水1Lとはどのような状態か?
1Lのペットボトルにメダカ1匹を入れて、視覚的に確かめてみました
何とも息苦しそう…
2cmほどの成魚ともなると、1Lというのは本当に最低限の水量だと思います。
エサを少なめにしても、水質がすぐに悪化してしまいそうだよね
しかし、実際の飼育現場では、これ以上の過密状態になっていることもしばしば。
過密状態では水も劣悪になりがちで、屋外飼育では質の悪いグリーンウォーターになってしまうことがあります。
同じ時期(夏場)・同じ水でセッティングした屋外容器で、右側が過密状態
過密状態(右側)のグリーンウォーターは、メダカがポツポツと昇天していき水質は最悪でした。(死因の直接的な理由は酸欠と思われる)
水温が10℃上昇すると、魚の酸素の消費量は2倍とか言われてるよ!
メダカにとって好ましい環境をつくる上で、容器の水量の確認が欠かせません。
水鉢など形の不規則な容器は水量がわかりづらい
水槽は水量表記がなされています。
たとえ水量表記がなかったとしても、四角い容器であれば、体積(容積)を知ることで水量を算出できます。
上記の水槽であれば、
- 10cm✕10cm✕10cm(1000cm³)の容器に入る水量≒1000ml=1Lだから、
- 幅45cm✕奥行き30cm✕高さ30cm=40500cm³(体積)➜満タンで40.5L
といった感じに、体積(容積)を知ることでおおよその水量を知ることができます。
小学生のときに習った「容積」とは、容器いっぱいに入る水の体積を意味していたよね
しかし、このような水鉢はどうでしょう?
四角い水槽のように、簡単に体積を算出できませんし、水量表記がなされていないこともしばしば。
過密飼育は酸欠や急激な水質悪化・メダカ同士によるストレスなどで、病気になりやすかったり、昇天したりするリスクが高まるんだよね
メダカ鉢やビオトープの水量は「重量」から算出する
水量は計測しづらいものの、「重量」なら体重計で簡単に計測できます。
そこで、水量は「重量」から算出するのがおすすめ。
水1L≒1kg(1000g)
1Lの牛乳は紙容器を含め1.1kgほどでした。
その容器に水を張ったきの重量から、容器の重量を差し引くことで水量を算出できます。
(例)
- 容器に水を張ったときの重量は10kg
- 容器自体の重量は1kg
➜10kg-1kg=9kg=9Lの水量
水量は「重量」から算出してください。
メダカ関連の容器の水量を色々と計測してみた
日常的に使うメダカ関連の容器の水量を、ざっくり知っておくと便利です。
昔ながらの体重計で計測しているため、算出する水量はざっくりアバウトです
まずは水換えで使用するヒシャク
柄杓自体の重量はほとんど無いようなもの。
8分目まで水を入れると400gほど、この柄杓の水量は約0.4Lと判明しました。
このヒシャクで3杯の水をすくったとき、「1Lちょっとか…」みたいなことが瞬時にわかるようになります。
次に卵を孵化させるための容器。
こちらも容器自体の重量は無いに等しいです。
8分目まで水を入れると3kgほど、約3Lと判明しました。
病気の治療や、有精卵か無精卵かの見極めに役立つのがメチレンブルー。
水4~8Lに対して、使用するメチレンブルーは1mlです。
3Lほどの容器だとわかっていれば、さっと水を入れて、メチレンブルーを1mlたらせばOK
続いて、ADA(アクアデザインアマノ)の水鉢。
水鉢の重さは200gほど。
8分目まで水を張ったときの重量は7kgちょっとなので、約7Lと判明しました。
飼育できるメダカは成魚で最大7匹と、見た目と違って決して多くありません。
最後にメダカ愛好家に大人気のNV BOX13。
容器自体の重量は500gほど。
8分目まで水を入れると11kgほど、重量を考慮して約10Lと判明。
成魚のメダカを飼育する場合、最大10匹ほどと多くないことに驚きでした。
ちなみに…
といったニュアンスのようです。
上記のような流れで、ぜひメダカ関連の容器の水量を測ってみてください。
これまで感覚的に捉えていたものを数値化することで、日々のメダカ飼育に色々な気づきがあるんだよね
水量を知る一連の流れを動画でご視聴いただけます