以前まで、ホームセンターの網でメダカをすくっていました。
しかし、体表が傷つくと病気になりやすいことを実感して、タモ網にこだわるように…
そこで色々と試し、ようやく「これだ!」と言えるタモ網を見つけたので、シェアいたします。
そのタモ網は「ザ・メダカ2号店」の古川氏作
ザ・メダカ2号店は、福岡県糸島市のメダカ屋さんで、そのオーナーが古川氏。
Googleマップの口コミに、こんな投稿を見かけました

お人柄とともに、やはりタモ網についても言及されてますね。
わたしが愛用するのは、こちらのもうちょっと大きめサイズ
ザ・メダカ2号店に伺い…

2種のタモ網を注文させていただきました。


一つひとつ手作りのタモ網だよ!
そのときに見せていただいた、数々のタモ網がこちら




さすがはプロ! どんなタモ網も自由自在なんですね。
NV BOX13にぴったりサイズも!
わたしが購入したタモ網のうち、大きい方がこちら


NV BOX13を意識したサイズです。


NV BOXでの使い心地は抜群!
メダカ用に「浅い網」をお探しなら結局…
ホームセンターの網は、かなり深めなつくり。


それに対し、メダカ専用のタモ網は総じて浅め。





メダカを上見でよく観察したり、移動しやすくしたりするためだと思うよ!
メダカ用に「浅い網」をお探しなら、結局のところ「タモ網」に行きつくのではないでしょうか。
メダカの体に直接ふれるからこそ「タモ網」には投資すべし!
実のところ、以前まで「タモ網なんてどれも一緒じゃねぇ」と思ってたんです(汗)
メダカ専門の方々が、なぜあんなにもタモ網にこだわり、そして嬉しそうに話すのか、不思議でなりませんでした。
しかし、メダカの病気発症に、少なからず「網ですくう」という行為が関係しているような気がして、何となくわかってきたんです。



メダカの体表が傷つくと、そこから水カビ病などを発症しやすいんだよね…
ちなみに、水カビ病の原因は、メダカの飼育水に存在するカビ。



白い綿のような水カビが、メダカのヒレ・エラ・傷口などに付着するよ
水カビ病を発症したメダカがこちら


因果関係ははっきりしませんが、1週間ほど前にホームセンターの網ですくっていました。
ホームセンターの網は安価で助かるものの、メダカにとってやや硬くてザラッとした印象。





硬い繊維で、しかも網目だと、メダカの鱗やヒレがひっかかったりして、いかにも傷つきそうだよね…
それでも、ほとんどのメダカは病気など発症しません。
しかし、何らかの理由で弱ったメダカがいた場合、その傷口にカビ(真菌)が付着し、病気を発症してしまいます。



その病気が、他のメダカにうつったりするから、もう大変!
その点、メダカ専用のタモ網は、体表を傷つけにくい素材が使われていたりするぶん、安心感が違います。
今では、メダカの体に直接ふれる「タモ網に投資しないで何に投資する?」といった感じです。
なぜ、古川氏のタモ網がおすすめなのか?
こちらをご覧ください


一般的なタモ網がこちら


角度が付いておらず、柄と網が一直線。
amazonで販売されるタモ網も、色々とご覧になってみてください



柄と網に角度が付いているタモ網は、ほとんど見当たらないはずだよ
では、この角度は何を意味するのか?



使ってみて気づいたんだけど、メダカをすくうときに与えるストレスが、他とはまるで違ってるんだよね!
百聞は一見にしかず、メダカをすくう様子を動画でご覧ください
一般的なタモ網
古川氏のタモ網



水槽の幅が狭いのと、メダカが底の方に沈んじゃってて、本来のタモ網の動きになってないけど、「すくう」ときの感覚は他とはまるで別もの!
一般的なタモ網は、メダカをすくうとき、網の正面が向かっていき…


最後は網の中に、無理やり「入れる」感じ。
それに対し、古川氏のタモ網は、メダカの視界の下から網の先端フレームが向かっていき…


最後は、網の上に自然と「乗る」感じ。



すくわれるメダカにとって、網が迫り来るストレスをあまり感じず、いつの間にか「乗せられた」感覚じゃないかなぁ
体表を傷つけるという肉体的ストレスはもちろん、網が迫り来るのは、メダカにとってたまらなくストレスのはず。



網でちょっとすくっただけなのに、産卵ストップなんて経験ざらだよ
いくつものタモ網がある中で、古川氏のタモ網をおすすめする最大の理由は、あまりストレスを与えずにメダカをすくえるから。



特に、移動したり、選別したりを繰り返すブリーダーさんにとって、古川氏のタモ網は必須アイテムだと思うよ!
一年ほど使ってわかった、その他7つの特長
上記以外でも、お気に入りの点がいくつかあります。
- 網が破れにくい構造
- 網の張り方が均一で使いやすい
- 操作性が抜群
- 針子やミジンコもすくえる
- 手を水に浸さなくてすむ
- メダカが飛び出しづらい
- 上見での選別がしやすい
それぞれ簡単にご紹介いたします。
1.網が破れにくい構造
ホームセンターの網が破れるとき、大体このパターン


フレームに覆いかぶせるように加工した接合部。





網自体というより、フレームとの接合部が破れちゃうんだよね…
それに対し、古川氏のタモ網は、フレームに巻き付けた針金で網を固定するつくり。


ちなみに、屋外での使用では、どうしても網にコケなどが付着してしまいます。



ダメだとわかっているけど、どうしても地面にトントンして、網に付着したコケを取り払いたくなっちゃうんだよね
とはいえ、フレームに覆いかぶせるような加工方法ではないため…
今のところ「網が破れた!」なんてこともありません。



これは、あくまで参考ね!
2.網の張り方が均一で使いやすい
タモ網によっては、フレームに網を張り付ける際、遊びの部分を一か所で補正しています。


大きくよれた箇所があると、メダカが逃げ込んだりするため、何かとやっかい。
古川氏のタモ網には、そのような箇所がなく、網が均一に張られています。







おそらく、一か所で補正する方が、作業的には楽だと思うんだよね
すくったメダカが、逃げ込んだりしないため、ストレスなく移動や選別が行えます。
3.操作性が抜群
これは「小さい方の網」に限った話ですが、フレームと接合する柄の先端が細く加工されています。




このちょっとした形状の違いが、操作性の違いを生んでいます。



歯ブラシが、ちょっとした形状の違いで、使いやすかったり・使いにくかったりするあの感覚!
また、付着したコケを取り払うために、もう何度も地面にトントンしていますが、接合部がグラグラ緩んだりもしていません。
4.針子やミジンコもすくえる
網の素材はサラッとして柔らかく、メダカにいかにも優しそう。


浅すぎず、深すぎず、網の張り具合も抜群ですね。


網目も細かく、メダカの鱗がひっかかて傷つくことも少なそうです。



必要であれば針子・ミジンコもすくちゃうよ!
実際に針子をすくってみました
5.手を水に浸さなくてすむ
メダカへの悪影響を考えると、できだけ飼育水に手を浸したくないですよね。


容器の深さにもよりますが、このタモ網なら、水に手を浸さずにすくえることが多いです。
これも、柄と網に角度が付いてるからこそ。
6.メダカが飛び出しづらい
網のたるませ具合なのか、材質からくる効果なのか…
跳ねるメダカのジャンプ力を吸収して「飛び出しづらい」、そんなタモ網ですね。
7.上見による選別がしやすい
とはいえ、網の張り具合は深すぎず、上見でメダカをよく観察できます。
選別では、まずは上見で「体型は左右対称か?」などをさっと確認。


このタモ網なら、無理な態勢をとることなく、メダカを乗せた状態を自然とキープできます。



となると、上見での選別も楽だよね!
このタモ網のマイナスポイント3つ
良いことばかりだと、嘘っぽくて嫌なので、ちょっと気になった点もお伝えしておきます。
- 踏み割る危険性あり
- 収納に便利なリングがない
- お値段そこそこ
1.踏み割る危険性あり
柄と網に角度が付いているぶん、置き方によっては、踏み割ってしまう危険性があります。


このように置いた方が無難でしょう


2.収納に便利なリングがない
柄の先端に、リングや紐などが加工されたタモ網を見かけます。


これがあると、S字フックなどを利用して、掛けての収納が可能となります。
古川氏のタモ網は、そのような加工がなされていません。


まあ、どうしても掛けて収納したい場合、色々と方法はありますが…
3.お値段そこそこ
手間暇かけて一つひとつ手作りなぶん、決して安い買い物ではありません。


以前のわたしと同じように、「タモ網なんてどれも一緒!」「できるだけ安い方がいい!」という方には、古川氏のタモ網は不向きかもしれません。



物事に裏・表はつきものだから仕方ないね
お伝えした3つのマイナスポイントが特に気になるようであれば、このタモ網はおすすめしません。
なぜ、大小2つのタモ網があると便利なのか?
わたしは、大小2つのタモ網を購入させていただきました。






タモ網に対し、容器が大き過ぎると、メダカをすくうとき追っかけ回すことになります。


そうしなくて済むよう、まずは大きなタモ網ですくいます。


次に、小さなタモ網ですくってやると、メダカをあまり追っかけ回さなくて済みます。





網ですくうことによるメダカのストレスは、できるだけ軽減してあげたいよね!
大小2つのタモ網があることで、色々なサイズの容器に対応でき、かつメダカのストレスを抑えられます。
【番外編】その他の使い方
これは古川氏のタモ網に限った話ではありませんが…
大きなタモ網があると、


メダカ容器の大掃除で、飼育水のゴミやコケをがんがん濾せて便利です。



小さな網でやると、水が溢れたり、網がひっくり返ったりして失敗しちゃうんだよね…
タモ網のお手入れ方法
グリーンウォーターのメダカをすくったあと、タモ網がコケまみれに


しかし、歯ブラシでこすり落としてやれば、すぐにきれいになります。


網の繊維が毛羽立ったり、ほころんだりするようなこともありません。


タモ網の汚れを落とす様子
\ ただ今、amazonセール開催中!/
【最後に】メダカを傷つけないタモ網はこれ!
「神は細部に宿る」なんて言われますが、古川氏のタモ網にはそれを感じます。
メダカに優しく・使う人にとっても優しい…そんなタモ網ですね。



メダカ界で著名なT氏が、「このタモ網を使ったら、他のは使えない」なんてことを言ったのだとか
そんな別次元の方のおっしゃる真意、分かる由もありませんが、それでもこのタモ網の良さについては同感です。
もし、あなたがメダカに良いタモ網をお探しなら、古川氏のタモ網は文句なしにおすすめ!