メダカの無精卵・有精卵を見分けたいとき、メチレンブルーが役立ちます。
水で薄めたメチレン水に卵をつけておくと、無精卵などが青く染まるというもの。
しかし、メチレンブルーの入れすぎ・濃すぎは、有精卵まで青く染めてしまうため注意が必要です。
メチレンブルーの量や濃度について、情報が少なかったので、詳しくご紹介いたします。
※本ページはプロモーションが含まれています
なぜ、メダカの無精卵はメチレン水で青く染まるのか?
魚病薬として有名なメチレンブルー。
メダカの白点病や水カビ病など、さまざまな病気の治療に役立ちます。
メチレンブルーには、カビや寄生虫を退治する効果もあるから、メダカの卵のカビ予防にも役立つよ!
メチレンブルーを水で希釈した「メチレン水」がこちら
後ほど、ペットボトルを使ったメチレン水のつくり方をご紹介いたします。
このメチレン水にメダカの卵を浸けておくと、無精卵や死んでしまった卵が青く染まるというもの。
なぜ、無精卵だけが青く染まるのか?
これについて、専門的な情報が見当たらないんだよね
そこで、個人的な見解を述べさせていただきます。
メダカの無精卵と有精卵の大きな違いは、卵の表面が硬いかどうか。
- 無精卵=表面がやわらかい
- 有精卵=表面が硬い
ただし、有精卵の表面が最初から硬いわけではありません。
卵に精子が侵入する、つまり「受精」することで、卵の表面は硬くなります。
その理由は「多精拒否」にあるそうだよ
多精拒否とは?
他の精子が卵へ侵入するのを防いだり、胚を保護したりするためのシステム
※胚:精子を受けて卵の中で発生をはじめた幼生物
メダカの有精卵が硬くなるのは、他の精子を侵入させないためなんだね!
メチレン水によって、表面がやわらかいままの無精卵は青く染まって、表面が硬くなった有精卵は青く染まらない。
なぜ、メダカの無精卵はメチレン水で青く染まるのか?
表面がやわらかいままの無精卵は、メチレンブルーの浸透を防げず、青く染まってしまうのではないでしょうか
ただし、メチレンブルーの入れすぎ・濃すぎに注意!
メチレンブルーの着色は強力です。
原液が指についたりすると、なかなか洗い流せません。
メチレンブルーの入れすぎ・濃すぎは、有精卵まで青く染めてしまうから注意してね!
メダカの無精卵・有精卵を見分けるメチレン水をつくるとき、メチレンブルーの濃度は水1Lに対し、メチレンブルー3滴がおすすめ。
とはいえ、メチレンブルー2滴のメチレン水でも、無精卵はしっかり青く染まります。
でも、メダカの卵を扱うときスポイトを使うことが多く、卵と一緒に吸い取った水がメチレン水を薄めてしまいやすいんだよね
水1Lに対し、メチレンブルー2滴・3滴のメチレン水がこちら
製氷皿に入れたときの違いがこちら
水1L+メチレンブルー2滴のメチレン水でも、無精卵は青く染まります。
しかし、卵と一緒に吸い取ったスポイトの水が、メチレン水を薄めることを考えると…
メダカの卵を無精卵・有精卵か見分けるときのメチレンブルーの濃度は、水1L+メチレンブルー3滴がおすすめ。
ペットボトルを使ったメチレン水のつくり方
用意するモノ
- 空のペットボトル(1L)
- メチレンブルー
メチレン水をペットボトルでつくる理由はこちら
- つくり置きしておくと好きなときに使える
- メチレンブルーを何滴垂らせばいいかすぐわかる
- 製氷皿などに注ぎやすい
日光の差さない日陰であれば、常温で1ヶ月は保存できるよ!
メチレン水のつくり方
1Lのペットボトルに水道水を入れます。
カルキ入り水道水でも、メダカの卵に問題はありません。
満タンではなく、少し空気が入る程度まで。
ペットボトルにメチレンブルーを加えます。
容器を強く握らない限り、1滴ずつポツポツ垂れてくるのでご安心してください。
メチレンブルーを垂らすと、水にジワッと広がっていきます。
ペットボトルのフタを閉めてシェイク。
今回、1Lのペットボトルに、メチレンブルーを2滴・3滴の2パターンをつくってみました。
メダカの卵を保管する製氷皿に、メチレンブルー濃度の異なる2種のメチレン水を張りました。
この製氷皿に、今朝採取したばかりの卵を投入してみます。
翌日には、どちらのメチレン水も無精卵を青く染めていました。
水1Lに対し、メチレンブルー2滴でも3滴でも、無精卵を見分けることのできるメチレン水をつくれるよ!
【まとめ】メダカの無精卵・有精卵を見分けるメチレン水のつくり方
メダカの卵はスポイドで扱うため、一緒に吸い取った水がメチレン水を薄めることを考えると、水1Lに対しメチレンブルー3滴でメチレン水をつくるのがおすすめ。
メチレン水はわりと保存も効くため、ペットボトルにつくり置きしておくと便利です。
メダカの無精卵を見分けるだけでなく、カビも予防してくれるメチレンブルーは、メダカ愛好家に必須アイテムですね。