メダカはカルキ抜きしなくて大丈夫!
そのような情報を見かけますが、本当でしょうか?
今後のメダカ飼育にも大きく影響するため、確かめてみる必要性を感じました。
そこで、蛇口をひねってすぐのカルキ入り水道水で、本当にメダカが大丈夫かどうか、一週間にわたり試してみようと思います。
ただし、メダカが不調をきたした場合、すぐに中止しますのでご容赦ください。
カルキ抜きしない水道水で一週間メダカを飼ってみた
自宅の水道水にカルキが含まれているのは、こちらの実験で確認済み
では、早速いってみましょう。
実験初日
実験を行った11月の気象条件がこちら
それまで夏日が続いていたものの、急に寒くなり始めました。
まずは蛇口をひねって、水道水をバケツにじゃぶじゃぶ。
次に、その水道水をメダカの屋外飼育で使用するNV BOX13へ。
水道水の温度に合わせている、7匹の楊貴妃たち。
ただし、カルキ抜きしないで大丈夫かどうかの実験なので、あえて「水質合わせ」は行いません。
「水質合わせ」についての詳細はこちら
最後に、カルキ入り水道水を張ったNV BOXへ、楊貴妃たちを移動。
11月3日・14時56分、実験開始ですね。
実験2日目
翌朝、楊貴妃は7匹とも元気でした。
この時点ではまだ、昨日のカルキ(塩素)が残った状態です。
日光がカルキ抜きに要する時間は、こちらの実験で確認済み
つまり、7匹の楊貴妃たちは、ずっとカルキ(塩素)にさらされているということ(本当にゴメンね)
昨日同様、新たな水道水との温度合わせ。
水質合わせは行わないので、いきなり新たな水道水のカルキにさらされることになります。
11月4日の14時35分、汲みたての水道水をNV BOXへ。
温度合わせを終えた同じ楊貴妃7匹を、水道水を張ったばかりのNV BOXへ戻しました。
しばらく観察しましたが、これといった異変は無さそう。
実験3日目
11月5日の17時07分、汲みたての水道水をNV BOXへ。
同じ楊貴妃たち。
昨日と何も変わらない様子。
メダカにカルキは禁忌だと思っていましたが、意外に大丈夫なんでしょうか。
実験4日目
屋外メダカにとって、急激な温度差が生じるこの時期、決して良好な環境とは言えません。
水温15.9℃と、少しずつ冷え込んできました。
さすがに泳ぎ回るような状況ではないものの、不調をきたしたメダカは見られません。
水道水の温度は22.6℃と高めなので、いつもと同じように「温度合わせ」を実施。
これまで同様、蛇口をひねってすぐの水道水を張って、楊貴妃たちをそちらへ移動。
11月6日の14時46分です。
実験5日目
7匹の楊貴妃はいつもと変わりない様子。
本日も同じく、カルキ入りの水道水へ。
これまで必死にカルキ抜きしてきたのは何だったのかと思えるくらい、メダカに異常は見られません。
このまま一週間を終えるんだろうなと思っていたんです。
次の朝、7匹の楊貴妃たちを確認するまでは…
6日目の朝
今季一番の冷え込みとなりました。
最低水温も12.3℃と急低下。
それもあってか、7匹の楊貴妃のうち1匹が弱り、1匹がすでに昇天しているではありませんか。
7匹の楊貴妃が元いた容器のメダカたちに、昇天したメダカは見られませんでした。
同じベランダに置いているので、今朝はこの容器の楊貴妃たちも同じように水温低下を経験したはずです。
ということで、ここで実験は中止。
弱ったメダカは、別の容器に移して何とか復活。
昇天したメダカには、かわいそうなことをしてしまいました。
読者様におかれましても、不快になられた方には、謹んでお詫び申し上げます。
追記
翌日、弱ったメダカは復活中です。
3日後には完全復活してくれました。
おそらく「カルキ中毒」のような状態だったと思われます。
実験結果による考察
今回の実験から得た、わたしなりの結論がこちら
水道水のカルキ(塩素)は、
- すぐにメダカを昇天させてしまうほどの毒性ではない
- しかし、多少なりともメダカを弱らせてしまう
- その結果、水温変化などによるリスクを高める
- この状態は病気なども発症しやすいと言える
水質を浄化するバクテリアへの影響まで考えると、やはりメダカにはカルキ抜きすべきという結論に至りました。
【最後に】メダカに水道水のカルキ抜きは必要か?しないとどうなる?
今回の実験では、毎日水換えを行った影響も大きかったように思います。
とはいえ経験上、メダカに好ましい水であれば、たとえ毎日水換えしたとしても、昇天してしまうほどの悪影響を及ぼすとは考えにくいです。
やはりカルキの影響が大きかったのではないでしょうか。
メダカ飼育全般で水道水を用いるシーンでは、これまで同様、必ずカルキ抜きを心がけます。
一連の流れを動画でご視聴いただけます