以前は、塩浴・薬浴中のメダカに、エサを与えるべきかどうか迷いました。
「与えるべきでない!」といった意見を、よく見かけるから。
もし同じような状況でお悩みでしたら、これまでに何度も塩浴・薬浴をやってみて、色々と気づいたことがあるのでシェアいたします。
【結論】塩浴・薬浴中でもエサは与えるべき!
塩浴・薬浴中であっても、メダカにエサは与えるべきです。

人間も、病気になったからといって、必ずしも絶食するわけじゃないよね!
人とメダカとでは、胃の有無など大きな違いはあるものの、「食べもの」が生命維持のエネルギー源であることに違いありません。



食べないことで体力が落ちてしまっては、元も子もないよね
たとえ塩浴・薬浴中であっても、メダカにはエサを与えてあげてください!
ただし、例外あり
あくまで個人的な感覚ですが、以下のように判断しています。
塩浴・薬浴の期間が、
- 2日以内➝エサは与えない
- 3日以上➝エサは与える
通常、メダカは5日ほどであれば、エサを与えなくても大丈夫です。



となると、2日間の絶食が、致命傷になることは考えにくいよね!
塩浴・薬浴中のメダカに与えすぎは絶対NG
その理由は主に3つ。
- 消化不良を起こしやすい
- 水質を悪化させる
- 薬の効果が薄れる
それぞれ見てみましょう。
1.消化不良を起こしやすい
メダカは胃がないため、消化が腸で直接行われます。
そのため、消化速度は速いものの、消化不良を起こしやすい傾向にあります。
病気で弱ったメダカが消化不良を起こすと、さらなる病状悪化につながりかねません。
2.水質を悪化させる
メダカを塩浴・薬浴するとき、別の容器で行うことが多いと思います。
他のメダカに病気が蔓延したり、薬によって水質浄化のバクテリアが死滅したりするから。



バクテリアによる水質浄化を、期待できない環境になりがちだよ
また、塩浴・薬浴をする容器は、わりと小さめであることが通常です。



容器が大きいと、沢山の塩・薬が必要になって、コストがかさむんだよね…
バクテリアによる浄化能力を期待できず、さらに小さな容器となると、エサの食べ残しが発生した場合、著しい水質悪化が想定されます。
水質悪化は、弱ったメダカにさらなる追い打ちをかけかねません。
3.薬の効果が薄れる
塩浴・薬浴中のメダカは、薬を皮膚や鰓から吸収し、最終的に血流を通じて全身に運ばれます。
これによって薬が効率よく広がり、病気の治療効果が発揮されます。



でも、エサを与えると消化管に血流が集中して、薬が吸収されるべきところに、血流が行きにくくなっちゃうそうなんだよね…
その結果、薬の効果が薄れ、塩浴・薬浴が失敗に終わってしまうかもしれません。
以上、塩浴・薬浴中のメダカに、エサを与えすぎてはいけない3つの理由でした。
- 消化不良を起こしやすい
- 水質を悪化させる
- 薬の効果が薄れる
この意識でエサを与えると失敗なし!
たとえ塩浴・薬浴したとしても、助からない命もあります。



とはいえ、エサを与えることで、弱ったメダカに追い打ちをかるような失敗は避けたいよね!
そのような失敗を避けるために、必要な意識がテスト感覚をもつです。
メダカの食欲を満たすためにエサを与えるのではなく、食欲があるかどうかテストするためにエサを与えてみてください。
エサやりの方法をご紹介
ダメな与え方


これだと、エサが大量に入ってしまうかもしれません。
良い与え方
粉エサの場合、数粒を指先に取ります。


その状態から、パラパラと与えてみてください。


こうすることで、大量のエサが入ってしまうのを防げます。
食欲があるかどうかテストした結果による対処法
ほんの少しエサを与えてみて、2つの対処法が考えられます
- 食欲がない
➝ エサやりはストップ、食べなかったエサを網ですくい取る、次の日に再び試してもOK - 食欲がある
➝ 1日1~2回ほど、最低限の量にとどめる



最低限の量とは、普段そのメダカが1回のエサやりで食べる量の1/5くらいの印象だよ!
このような方法によって、弱ったメダカに追い打ちをかけるような、エサやりによる失敗を避けられます。
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【最後に】塩浴・薬浴中のメダカにエサを与えるべきか?
定量的データに基づかず、個人的な見解に終始した印象で申し訳ありません。



とはいえ、これまでに何度も塩浴・薬浴をやってきて、その経験から導き出した、現状における結論だよ!
ここでの内容が、病気になったメダカの治療に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。