【実験】メダカの卵は酸素の少ないタレビンで何日くらい大丈夫か?

タレビンに入れたメダカの卵

メダカの卵を発送するときのタレビン。

酸素の少ない状態で、何日くらい大丈夫なのか気になりますよね。

結論から言うと、密閉状態で5日間は大丈夫でした。

ただし、注意点もあるので、詳細は本文をご覧になってください。

目次

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メダカの卵にも酸素は必要か?

メダカの卵の発送にタレビン、もはや常識ですね。

タレビンで遠くへ発送するとき、心配事の一つが卵の酸欠状態

メダカの卵も呼吸します。

メダ吉さん

水中に酸素がなければ、卵も生きられないよ!

卵の付着糸(ネバネバ)を取り除く理由として、それぞれの卵がしっかりと水に触れる状態をつくり、酸欠状態を防ぐといった意味合いもあります。

水深の深い容器ではなく、あえて「浅い容器」で育てるのも、卵の酸欠状態を防ぐため

小学校の理科でもそう教えられているみたいです

Qメダカの卵は、なぜ浅い入れ物でふ化させるの?
Aメダカの卵は呼吸しているので、できるだけ空気が溶けこみやすい、水面近くにおいてやるためだよ。

引用:5年理科学習相談(学研教育情報資料センター)

メダカの卵にも酸素は必要ですね。

メダカの卵10コを30mlタレビンに5日ほど密閉

使用したのは30mlのタレビン

30mlタレビン

このタレビンにメチレン水を詰めます。

タレビンに詰めるメチレン水

酸欠状態が卵に及ぼす影響を知りたいため、卵が死滅する他の要因をできるだけ排除しました。

メダ吉さん

メチレン水は10日ほど前から作り置きしていたものだから、特別新鮮でもないし、溶存酸素が高いわけでもないよ

メチレン水の作り方はこちら

使用するのは、発眼を確認できた卵のみ10コ。

発眼したメダカの卵10コ

まずは、メチレン水でタレビンを満たしました。

メチレン水をスポイトで吸い取る
メチレン水をタレビンに詰める

次に、メダカの卵をタレビンへ。

メダカの卵をスポイトで吸い取る
スポイトで吸い取った卵をタレビンに移す

最後に、メチレン水が少し溢れるくらいの強さでタレビンを握って、陰圧状態でフタを閉めます。

メチレン水の入ったタレビンを圧迫

タレビンの中のメチレン水が空気に触れないため、より酸欠になりやすい状態です。

陰圧:外よりも気圧が低い状態

メダ吉さん

卵を発送するとき、タレビンの水が漏れないよう、陰圧状態にすることがあるよ

この状態で5日を過ごし、それから通常の環境に戻し、卵がちゃんと孵化するかどうかを確かめてみます。

【実験】メダカの卵はタレビンで何日くらい大丈夫か?

実験したのはこのような時期

実験時の気象条件

11~12月にかけて、急激に冷え込み始めました。

実験開始(11月24日)

スマホが11月24日・15時49分を表示

タレビンを密閉状態で、5日ほど10コの卵に過ごしてもらいます。

タレビンを保管するのは、窓際で日のあたる水槽のライトの上。

直接的にメチレン水の水温を測ることができないため、隣の水温を目安としました。

ライト点灯・消灯時におけるメチレン水の水温は、以下のようなもの。

  • 点灯時(14時間):21~25℃
  • 消灯時(10時間):17~20℃

同様の環境で、卵がちゃんと孵化ふかするのは確認済み

また、急激な水温低下にメダカの卵が耐えられることも確認済み

メダ吉さん

もし卵が孵化しなければ、その原因は限りなく「酸欠不足」だと言える環境だよ

2日目(11月25日)

スマホが11月25日・15時45分を表示

ライト点灯時、隣の水温は24℃なので、メチレン水も同じようなものだと思われます。

タレビンの中に気泡は見えるものの、フタを閉めるときに空気は抜いています。

卵は昨日と変わりない様子。

3日目(11月26日)

スマホが11月26日・10時32分を表示

ライト点灯時、隣の水温は25℃。

今のところ、卵にカビなどは見られません。

4日目(11月27日)

スマホが11月27日・10時04分を表示

ライト点灯時の水温は25℃ほど。

本日も14時間、ライトを点灯しました。

5日目(11月28日)

スマホが11月28日・6時18分を表示

朝方は気温10℃を下回るなど、ここ最近の福岡にしては、かなりの冷え込み。

ライト点灯前の水温は19℃でした。

6日目(11月29日)

スマホが11月29日・16時42分を表示

この時点で卵は、まる5日間タレビンの中で過ごしたことになります。(ゴメンネ)

この卵をタレビンからお皿へ移します。

お皿に水道水を張ります。

メダ吉さん

卵のときは、カルキ入り水道水でまったく問題ないよ!

タレビンの卵を、お皿へ移しました。

タレビンの密閉状態で5日間過ごした卵。

見た目には問題なさそうな感じ。

このお皿を水槽のLEDライトの上に置きました。

いつも卵が孵化している環境です。

7日目(11月30日)

スマホが11月30日・9時11分を表示

卵にカビなどは見られません。

8日目(12月1日)

スマホが12月1日・9時43分を表示

卵の発生は順調なようです。

9日目(12月2日)

スマホが12月2日・9時49分を表示

ライト点灯時で水温23℃。

卵に異変は見られません。

10日目(12月3日)

スマホが12月3日・13時26分を表示

何気にお皿をのぞいて見ると、何と5匹も孵化していました。

あの密閉状態でよくぞ!

お皿のお水が減ってきたので、浄水で足し水しておきます。

メダ吉さん

孵化したメダカにカルキ入り水道水はNGだよ!

13日目(12月6日)

スマホが12月6日・15時54分を表示

さらに3匹が孵化して、合計8匹の針子が元気に泳ぎ回っています。

19日目(12月12日)

スマホが12月12日・13時57分を表示

もう無理かなと思っていた矢先、ようやく1匹が孵化。

これで孵化した針子は9匹。

卵は残り1コです。

20日目(12月13日)

スマホが12月13日・16時8分を表示

最後の1コも無事に孵化してくれました。

元気に孵化した針子たち、ぜひ動画でご覧になってください

実験結果による考察

今回の実験で言えることは、以下の2つです。

1.卵10コなら30mlタレビンで5日は問題なし!

少なくとも、メダカの卵10コは30mlタレビンで5日間は大丈夫です。

ただし、夏場の気温が高い時期は、溶存酸素が低くなるため、同様の結果になるとは限らないことに注意してください。

メダ吉さん

とはいえ、使用したメチレン水は作り置きしたものだったので、溶存酸素は決して高くなかったはずだよ

2.卵を入れるタレビンの大きさの目安

ヤフオクなどで卵を発送する場合、2日もあれば全国のほとんどの場所に届きます。

30mlタレビンに卵20コであれば、ほぼ安全に購入・販売できるのではないでしょうか。

メダ吉さん

卵の数が2倍なると消費酸素も増えるから、少なく見積もって2日だよ!

【最後に】メダカの卵はタレビンで何日くらい大丈夫か?

20日かけての孵化というのもそうですが…

小さなメダカの、さらに小さな卵は想像以上にタフでした。

これで安心して、遠方から卵を購入したり、遠方へ発送したりできますね。

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